ホモフォビアってなに?

ホモフォビアってなに?

 

フォビアとは嫌悪するという意味で、ホモフォビアは同性愛の人々が怖いのです。誰かが自分と同じ性別のひとを愛しているからといって、その人を拒絶することです。それは法律で禁止されていて処罰されます。

 

 

自分と同じ性別の誰かを愛してはいけない、それはまともじゃない、と考える人たちがいます。こういう人たちをホモフォビアだというのです。こういう人たちは、同性愛者たちが結婚したり養子を受けるような、自分たちと同じような権利を持って欲しくなんかないのです。

 

この嫌悪は、拒絶、ヘイト、侮辱、差別、肉体的な暴行や、最悪の場合には殺人事件にもなります。毎日の暮らしの中でもいろいろと難しいことがあります。「他の人たちからの視線もつらくて、街で恋人と手をつなぐことが同性愛だとずっと難しいのです」と「心の支え(Refuge)協会」の会長フレデリック・ギャルは指摘していています。この協会はホモフォビアの被害者たちに救いの手を差し伸べています。

 

まったく困ったことなのに、ふざけた言葉が使われることもあります。「PDという言葉は、鬱憤ばらしで最もよく使われる侮辱の1つです。きっと子供たちは気づかないでしょうが、かなり明らさまなホモフォビアへの侮辱なのです。ある人が同性愛者でこの言葉を耳にしたら、これは傷つきます。傷つけることばというものがいくつかありますから、それは使ってはいけません」と「SOSホモフォビア協会」の会長ジョエル・ドゥミエは言います。

 

ホモフォビアはあらゆるところにあります。学校、街の中、小さな町から大きな街、地方の村、ネット上、テレビの中などのあらゆる活動領域、それは家庭の中にもあります。「家庭の中ではそれは特に深刻で、両親が反対してると感じると、子供は怖がって話さないかもしれないからです。そして、同性愛だからといって家族が子供を拒絶するなら、すごく厳しい」とも、このSOSホモフォビアの会長はいいます。

 

 

同性愛はいまだに多くの国で禁じられています

 

同性愛は72の国で法的に禁じられ、8つの国では同性愛者が死刑判決を受けることもありえます。フランスでは幸いにしてその反対で、禁止されているのはホモフォビア。それは法律で罰せられます。

(お子さまリベラシオン(Le P’TIT LIBÉ) no. 88  2019年1月11-17日)