ハロウィン 日本のPOPグループが、いかにもナチス武装親衛隊を思い起こさせるような仮装衣装を披露した

ケヤキザカ46が、横浜公演の報道として疑わしい写真を公開し、SNSでの怒りを招いた。

日本に10団体ほどあるようなスーパーアイドルグループのうちの一つ、ケヤキザカ46には、どう見ても公序良俗に楯つく(subversif)意図はない。この国では2000年代半ばから誰もが認める、レコード売り上げ首位のakb48であるが、その主要なライバルとされるノギザカ46の、そのまた姉妹ユニット ケヤキザカ46は、大御所アキモト・ヤスシによってすでに試行済みのモデルを基に設立された。一面では彼は2020年の東京オリンピック開会セレモニーの責任プロデューサーでもあり、韓国製のK-popのピンチとその競合にも関わらず、日本の音楽産業を安定した状態を維持させている。メンバーの入れ替えを前提としているが、害のないPOPダンスの曲に合わせて歌って踊るための、また定期的にCDを購入するオタク層を形成する青年男性に気に入られるための大規模なキャスティングにおいて、厳しく選抜された15歳から21歳の20人ほどの若い女の子たちである。

ガーディアン紙の日本特派員 ジャスティン・マッカリーが伝えるところによれば、それでもこの「グループ」には、その意に反して最も反社会的(subversif)なロックのトップ層(順にあげるならば、ライバッハ、スロッビング・グリッスルやNONのボイド・ライスなど)と通じるものがあり、先日横浜で行われた「パーフェクト・ハロウィン」と称するスペシャルコンサートで、数人のメンバーがいかにもナチス武装親衛隊を思い起こさせる衣装を着た一連の写真を公開した。(明らかに歴史を知らないテレビ局(*フジテレビ)が、この仮装衣装を「魔女のような黒い制服」と説明してしまい)、これまたSNS上で怒りを招くこととなった。

日本のPOPグループでナチスのイメージに乗っかったのは、ケヤキザカ46がどう見ても初めてではない。1970年代からカウンター・カルチャーの本場であるこの国には、社会転覆的(subversif)な規範を多かれ少なかれ巧妙にかつ無邪気に、過激にも抵触したたくさんのプロジェクトがあった。しかし、今回のアキモト・ヤスシの「失態」によって引き起こされた動揺は、業界トップのSONYや、4月に国内シングル売り上げNo.1となったそのヒット曲Silent Majorityの制作会社と契約しているこのグループの人気をも脅かしかねない。(?: bévue est à la hauteur de la popularité ) 何よりも、今回の青少年ポップグループの不可解な衣装の選択は、日本の商業音楽業界を不意打ちしたいくつかの騒動に続くものであり(特に2011年のキシダンに関連した騒動)、これはある政治的な風土が広がっているというよりも、青少年の間にじわじわと広まる教養のなさ(inculture)を示していて、世界の中でも日本の青少年ほど政治に無頓着ものはない。ロサンゼルスのシモン・ヴィーゼンタル・センターからの摘発を受け、アキモト・ヤスシとSONYは「配慮を欠くことでショックを与えてしまった」ことへの謝罪の意を表明した。
(Libération紙 2016年11月1日)