2014-01-01から1年間の記事一覧

「 アベノミクス」からの教訓

通貨政策はいずれも濁った水に入っている。いたるところでその信頼が揺らいでいる。疑問が出てきている。11月17日に発表された、第三四半期での日本の経済成長が-0.4%であったという数字によって、日本が再び景気後退に陥ったことが確定した。裏目に出た日本…

ぜんぜん知らない人のためのピケティ

彼は何をしたか この経済学者は、20カ国あまりの先進国の18世紀から現在に至るまでの税務データを集成した。そこから富の分配(所得の分布と資産の分布)に関する貴重な情報を引き出し、そこから確実な教訓を引き出した。彼は何を明らかにしたか 1. 20世紀の初…

世界の指導者

ベストセラーとなった彼の「21世紀の資本論」は、100万部を達成した。この43歳の経済学者は現在世界中を巡っており、今月は彼の主張は中国国民をも熱狂させた。これは社会現象である。フランスで「21世紀の資本論」(Seuil社)が出版された2013年の秋に、この…

アベノミクスの効果が疑問視されている

アベノミクスは失敗だったのか?日本が第三四半期で-0.4%の景気後退となり、アベノミクスへの疑念が増大している。アベノミクスは、日本の首相アベ・シンゾウが2012年12月の選挙後に提唱した大規模な経済振興政策である。その目的は、15年来日本がもがいてき…

日本では、「アサヒ」が転換点に立たされた

日本では、主要な新聞同士の競争が熾烈な様相を呈している。朝日新聞は日本で最も格式の高い日刊紙であり、自由主義的で中道左派とされるが、この夏から商売敵であり発行部数最多である讀賣(中道右派)と産経(右派) より一連の会心の攻撃を受けており、週刊誌…

不正経理疑惑による日本政府内での辞任騒動

日本の首相アベ・シンゾウにとっては痛恨の一撃である。すでにひどく人気のない消費税を10%に上げるかもしれないという難しい政治判断をしなければならないなかで、アベ政権は苦境に立っている。経済産業大臣オブチ・ユウコが、政治資金を個人的な目的に流用…

川端康成の手のひら

とりわけ「眠れる美女」や「山の音」(いずれも1970年と1969年にアルバン・ミシェルにより刊行)が知られているが、川端康成(1899-1972)の芸術性が最も際立つのはおそらく彼の短編である。1968年にノーベル文学賞を受賞した川端は、生涯にわたり「掌の小説」と…

マララ・ユサフザイ:「すべてのテロリストの子供が教育を受けられることを強く望む」

生地のスワット渓谷で過激派の銃弾を受け瀕死となった、例外的な勇気のあるティーンエイジジャーの少し歪んだ顔貌は、年ごとに聖人画のような様相を示すようになった。(?) 10月10日に、オスロのノーベル賞選考委員会は、インド人カイラシュ・サチャルティと…

新たな日本の個人消費の低下

消費税の増率から5ヶ月になるが、日本人は支出を抑え続けている。9月30日に公表されたデータでは、8月の段階で消費はこの1年間で4,7%後退した。これは7月の5,9%という緊張した状況よりはわずかには良い。この数値は、低いまま持続する傾向を示すもので、消費…

捕鯨: 日本政府に強まる圧力は南極海での再開を決断させた

クジラたちには、ちょっと一息つく程度だったのではないか。この一世紀間に渡って初めて、日本の鯨漁師たちが2014年から2015年の漁期には南極海に来ないことを了承したとしても、来年には鯨漁師が再び銛を仕込み、南極海に戻る状況を目にするよう、日本政府…

フクシマ原発所長の死後に明らかとなった圧倒される証言

「3号機建屋が爆発した直後に、40人が行方不明になったと聞きました。この時、もしも何かが起こったらここでハラを切るのだなと思いました。」これは、9月11日木曜日に日本政府がオンラインにのせた貴重な証言である。これは2011年3月11日にフクシマ発電所の…

フクシマ : 公開された発電所長の事情聴取

日本政府は、惨劇からちょうど3年半がたった9月11日木曜日に、フクシマ原発事故の主要人物に対する事情聴取の内容を公開した。政府のサイトからアクセスできる、文書化された日本語のリストには、前首相のカン ナオト、前産業相のカイエダ バンリ、当時の官…

ジャック・アタリ: 未来の世代に決定権を

マニュエル・ヴァルスやセゴレヌ・ロワイアル、アラン・ジュペもまた、9月24日から26日にかけてジャック・アタリによってルアーブルにて開催されるポジティブ経済フォーラムを援助するであろう。プラネットファイナンスの創設者であるジャック・アタリにとっ…

日本政府は、12基の原子炉を停止したい、そして... それ以外は再稼働させたい

より良い状態で再稼働するためには廃炉。これが停止中の原子炉を再稼働するための日本政府の次のテクニックである。経済産業相は、9月の終わりまでに、自然災害でのリスクが高く、また新たな安全基準に適合させるコストも高いとされている1980年以前に稼働し…

15年間の価格下落が片付いたことに日本は希望を抱いている

一連の統計データが日本の困難な経済情勢を示すならば、それによって同様に日本が再びインフレとなることも確認される。それは、15年間に及んだデフレから日本が脱却するという日本政府の期待を高めるであろう。8月29日に発表されたデータでは、物価は7月の…

死亡事故となった土砂災害で、日本の行政が槍玉にあげられている

39名の死者と52名の行方不明者を出した地滑りのあと、新たな地滑りが危惧されたヒロシマ市では、8月22日金曜日も厳戒態勢が敷かれたままであった。状況は日に日に深刻になっている。23日は夕刻に再び豪雨と雷雨になり、政府は日本の南西にある町の4400人以上…

日本の沖合でタンカーが爆発

5月29日に、日本の西岸の沖合を航行中の998tのタンカー、ショーコーマルの船上で爆発があった。瀬戸内海の姫路港近辺で、ほとんど積荷のない状態でこの船舶は炎上した。8人の乗船者のうち、7名は沿岸警備隊に救助され、4名が医療機関に収容された。船長は行…

アベ・シンゾウは、日本のナショナリズムの高まりを懸念する同盟諸国を安心させたい。

5月4日に来仏した日本国首相アベ・シンゾウは、中国政府から日本帝国軍の残虐行為を否定し、日本を軍国化しようとしているとして非難されており、その歴史修正主義的な声明により、中国のみならず韓国でも強い抗議を呼んだ。2013年12月の靖国神社参拝は状況…

武器市場への日本の気がかりな復帰

大西洋における日本の捕鯨の放棄の方が、半世紀余りにもわたって断念してきた武器市場に復帰するとした、クジラの生命のみならず地域の均衡においても重要な日本国政府の決断よりも大きな反響を呼んでしまった。これは、当然ながら中国から、しかし日米と同…

日本に雪の厚い死のマント

http://dai.ly/x1cel8z日本の新聞は17日、今回の歴史的な降雪により、日本で2月14日以来19人の死者が出たと発表した。死者は東日本の東京を含む広範な地域を襲った非常に強い風雪のための事故によるものである。さらに、少なくとも1650人の負傷者が出ており…

日本  ツナミの子供達には精神的なケアが必要である。

調査対象となった3歳と5歳の子供の25.9%が、行動異常、もしくはめまい、吐き気、頭痛などの不定症状を呈している。 2011年3月に日本の東北地方で津波の被害を受けた子供の1/4に精神的なケアが必要である、とある報告書は述べ、迅速な対策を求めている。 この…

アベ・シンゾウ、ダヴォスでアジアにおける軍事紛争の激化を懸念する。

ダヴォスでは、ドイツを除くヨーロッパ諸国の経済がまだ回復途上にあると考えられているとしても、1月22日にアベ・シンゾウは、ためらうことなく日本の輝かしい回復ついて概説するとともに、中国とその軍事的拡大に対してほとんどぼやかさずに警告することで…

平和主義者の皇帝

日本で最も崇拝される人物でありながら、彼は最も人権を持たない人物でもある。象徴としての役割に追いやられながらも、現在の元首であるアキヒトは、政府の国家主義者たちがよみがえってくるにあたって、これを鎮める意思を絶妙なタッチでなんとか作り上げ…

フクシマの事故から、日本は「スマート」の時代に入った。

3.11のフクシマの原発事故と原子炉停止は、日本国内におけるエネルギーへのアプローチを大きく混乱させた。2012年7月に自然エネルギーを支援する制度(*再生エネルギー固定価格買い取り制度)が施行され、企業は太陽光および風力エネルギー分野における自社の…