2015-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ユネスコが日本政府と中国との歴史に関する対立を再燃させる

中国政府と日本が、歴史の領域でまた対立した。今回はユネスコが原因となった論争である。日本政府は、中国政府が世界記憶遺産に提示した南京大虐殺(1937-1938)の登録を告発しており、国連組織の分担金を減額するとも脅し(menacer)ている。今回の登録は、14…

François Heisbourgとの対談 戦争は世界規模となっても世界大戦とはいわない

国際戦略研究所の所長によれば、現在の世界の危機と地政学的紛争は、いずれの世界大戦よりも、むしろ30年戦争の時期を彷彿とさせる。シリアにおける戦争は、ローラン・ファビウスが示唆したように、世界的な軍事衝突となってしまうのでしょうか。 第三次世界…

シリア: 世界規模の紛争となる「リスクはある」とファビウスは警告する

10月5日にEurope 1に出演したフランス共和国外務大臣は、「軍事衝突がすっかり宗教的なものとなるリスク」に対して警戒を呼びかけた。インタヴュー シリアにおける戦闘が、世界規模の軍事衝突となってしまう可能性はあるのでしょうか。10月5日にEurope 1に出…

日本でピケティは、アベノミックスで増大する格差をマークする

「日本国首相、アベ・シンゾウは道を間違えている」これが、先日のフランス人経済学者トマ・ピケティの日本訪問から体得した教訓であるとして多くの解説者たちが語っていることである。世論の関心は「イスラム国」による日本人人質の殺害に流れたものの、同…

日本は、あまり役に立たない26の人文・社会系学部を閉鎖する

日本の26の大学が、人文科学部および社会科学部を閉鎖もしくは縮小する意向を発表した。これは6月8日にシモムラ・ハクブン文部科学相が日本の86国立大学の学長に対して発した文書を受けたもので、そこでは「社会の要求に対してより役立つ分野を促進するため…

日本政府は南京大虐殺の記憶遺産登録を遺憾に思う

日本政府は、南京大虐殺の関連文書がユネスコ記憶遺産に登録されたことに対して不満を隠そうとしない。今回の登録の決定は、登録を提案された40ヶ国から発行された人間性に関する遺産となりうる文書の審査を担当する、ユネスコ国際諮問機関の会議において、2…

岸辺の旅 : 亡霊の足跡をたどる記憶の遍歴

Le mondeの意見ー CHEF-D’ŒUVRE 一日の仕事を終えて東京の自宅に戻った若きピアノ教師 瑞希は、混乱した心で一人白玉を作り始めた。低い息遣いの音とともに、そこで場面が切り返され、窓辺に一人の男が姿をあらわす。それは彼の夫 優介であり、彼は3年前に海…