日本、この3年間で初となる貿易黒字

日本の財務省は4月22日、3月の日本経済は血色を取り戻したと発表した。原油価格の下落と力強い輸出により、確かに貿易収支は2012年以来となる黒字を記録した。

3月の原油仕入れ総額は51%、石油製品では38%に低下した。液化天然ガスの輸入量も同様に減少している(-12%)。輸入はこの期間で、総額として14.5%減少した。

同時期に輸出は、機器や半導体製品、自動車に支えられて8.5%増加し、6兆927億円となった。輸出はまた円安の恩恵も受けており、海外での集金総額もひとたび円換算されれば自動的に増額となる。この2兆280億円(18億ユーロ)の黒字収支は、経済学者の期待していた高々450億円程度の超過よりもずっと良かった。

アベにとっての朗報
このおよそ3年間で初となる輸出超過は、2015年の日本の経済成長見通しを1%と予想するIMFの希望的な報告書が1週間前に出たこともあり、アベ・シンゾー首相とクロダ・ハルヒ日銀総裁にとって朗報である。この2人は2年前からずっと、デフレを解消し、昨年消費税を従来の5%から8%に移行したことで脆弱となった経済を盛り返そうとしていたが、うまくいっていない。

日本経済のこの極度の脆弱さは、2011年のフクシマの惨状から引き継がれているものであり、31年間にわたって稼働していた日本の原子炉が全て停止されたため、火力発電を維持するために日本は石油燃料の購入費用を増やしている。
(Le Monde紙 2015年4月22日)