「ペン、パイナッポー、アッポーペン」は、YouTubeの天辺を取るのは常に不条理であることを示した。

70年代ヤクザの格好をした日本のDJが、長さとしては1分たらず、単語としても3つぐらいを辛うじて使って、ネットではおかしなものがいろんなことを引き起こすことを明らかにした。


韓国のPsyとその江南スタイルが全盛だった頃のように、日本のピコ太郎が、単純なメロディーで奇妙に踊るくねくねとした音楽作品を思いつき、これが生まれた国を超えてオンラインで大流行している。


その歌詞は覚えるのも全然簡単で、原文でも三島由紀夫の文学作品のようなものではない。

  "I have a pen. I have an apple. Apple-pen!

  I have a pen. I have a pineapple. Pineapple pen!

  Apple-pen. Pineapple-pen. Pen-Pineapple-Apple-Pen."



不条理で、脳内ループし、少し男根崇拝的でもある1分ちょっとのこの曲は、8月25日にアップされた。あなたがそれを見るとき、YouTube上の2500万人、Facebookでは6600万人以上の人たちもまたすでにそれを見ていたのだ。


PPAPはピコ太郎による作品で、それはDJ小坂大魔王が作り出したキャラである。このアーチスト ピコ太郎は千葉県生まれ、これまでこの国ではさほど知られてなかったが、シンガーソングライターとしての一面も持っている。その本名は小坂和仁である。


「チンピラ」、ワンピースそしてまたたくうちに世界進出
ここで歌っているピコ太郎のありえない格好が、PPAPをさらに引き立たせている。ピコ太郎の格好は、日本の反社会的勢力では下っ端の「チンピラ」もしくは「ヤンキー」のファッションであり、1970年代から日本のヤクザに普及した、アフロヘアとはちょっと違う「パンチパーマ」のヘアースタイルで、サングラスに細い口ヒゲを付けている。


彼の格好を見て、これはみんな大好きな劇画ワンピースに出てきた海軍大将、ボルサリーノ・別名黄猿 その人だと分かった人もいることであろう。


PPAPは、いろんな要素が合わさって凄いことになるほど不条理なのである。ジャスティン・ビーバーも「インターネットでお気に入りの動画」とコメントしている。


この曲のせいで日本人たちがおかしくなり...


...そしてすぐに世界中に広まった。たとえばこれはインドネシアのテレビ放送の一部。


もしくは、歌詞を代えたオランダのこの動画。PPAPはパンケーキ-ケーキ-パンのPKKPになってる。


ラストは、イタリア人ダニー・メタルの、ヘヴィメタによる魂心の「歌ってみた」。

(Le Mond社ネット情報サイトBig Browser 2016年10月6日)