副首相のヒトラーに関する新たな失言

副首相のヒトラーに関する新たな失言
2017年8月30日首相官邸 日本国副首相兼財務相 アソー・タロー発。


日本国副首相アソー・タローは、8月25日、アドルフ・ヒトラーに関する不適切とされた発言で日本国内にナチス・ドイツに関する新たな論争を巻き起こし、その撤回を余儀なくされた。


アベ・シンゾー保守派政府の財務大臣であり、たび重なる失言で知られるこの人物が、自分の政党のメンバーとの会合の場で失言した。

アソー氏が、政治ではその動機よりも残された結果が考慮されるという事実について強調しようとしていたのは明らかである。しかしその言い方が最悪で、「正当な事由があっても(même avec de bonnes raisons)、数百万の人物を殺したヒトラーは良い政治家ではない。」

論争となってしまったため、彼は8月25日にさらにその考えを正当化しようとした。「私の発言の全体を見ていただけば、その発言では一貫して、私のヒトラーに対する認識は極めて否定的であって、彼の動機が間違っていたということは明らかです。」

それでも彼は「ヒトラーを喩えに持ち出したのは不適切でした」と認めた。

日本ではいつでも、ナチス・ドイツに関する行動もしくは発言は、それが無知がもたらしたものである傾向があるにも関わらず、論争となって国際的な批判を招き寄せる。

7月の初旬には、人権擁護とネオナチの活動に対する闘争およびホロコーストに関する調査を行う組織であるジモン・ヴィーゼンタール・センターが、「日本のエリートには、ナチのホロコーストに関して躾けが必要だったのだ」と判断している。

同組織は、アドルフ・ヒトラーの経済政策を称賛した日本の中央銀行のある責任者のコメントに対応していた。日銀は謝罪を表明した。

「ワイマール憲法はいつの間にかナチスドイツ憲法に置き換えられた。彼らの戦法を見習おうや。」とアソー氏は考えた。

だから彼もまた、この発言の撤回を余儀なくされたのである。
(L'Expeess誌サイト par AFP 2017年8月30日)