大統領の椅子に座ったイヴァンカ・トランプの一枚の写真がネット界を揺り動かす

イヴァンカ・トランプが、北アメリカで最も強力な男二人、ドナルド・トランプジャスティン・トルドーを伴って、合衆国女性大統領を気取った。


イヴァンカ・トランプは、自分がその父親 ドナルド・トランプのポストにいると考えていたのであろうか。カナダの首相 ジャスティン・トルドーとの会談の際に、第45代アメリカ合衆国大統領の娘は、執務室で、ためらわずに父の席である大統領の座に腰掛けた。これだけのことである。

2月13日のジャスティン・トルドーの訪問は、イヴァンカ・トランプを平然とはさせてはおかないだろう。女性の権利を実際のところで代表しているアメリカ大統領の長女は、そのついでにSNSに1枚の写真を上げた。「世界の二人のリーダーとこのテーブルに座って、女性の重要性について偉大な議論をしました」という説明をイヴァンカ・トランプはつけた。ホワイトハウスにおける象徴的な革張り椅子に腰掛け、35歳の若い女性が北アメリカで最も有力な二人の男性をはべらせ、自分の席であるかのように全く気後れしていない。


「このテーブルでそこに座らせてもらえるようなことは、あなたは何もしていないわ。」
このイヴァンカ・トランプの写真に、すぐにインターネット利用者たちが反応した。彼らにとっては、合衆国で一番重要な席に大統領の娘が陣取ることは全くもって受け入れられないのだ。「国民から選ばれていない女性が、重要なこのテーブルに座ってはならない」とある女性のインターネット民は書いている。別の人物にとっては、国際的な二人の首脳の会談において、彼女は何の役割を果たしたわけでもない。「大統領の娘であっても、大統領執務室には気軽に入れてはいけない。」

ドナルド・トランプの当選以来、イヴァンカ・トランプは、既にいくつかの不協音の対象となっている。まず、2016年11月に自分の宝石を宣伝してしまい、ついで反移民大統領令に対する動揺が広がる中で豪華晩餐会に出席し、その後2月9日にはホワイトハウスの大統領顧問 ケリーアンコンウェイが、彼女のアパレルを購入するよう直接アピールしている。


イヴァンカ・トランプの同席は、必要なのか。
それでも、この大統領の娘を支持するアメリカ人たちもいる。既に何ヶ月も前から、自らの思想に忠実に、女性のための解決案を提案することを自らに課してためらわない。「イヴァンカ・トランプは多くの女性をインスパイアする」「あなたは才能と美と知性の偉大なる実例だ。あなたのすることなら、何にでも感謝する」「こういう交渉にはあなたの出席が必要だ」。インターネット上でドナルド・トランプの娘は評価が高いとするコメントは、いずれもがアメリカ国民の周辺にある。

「素晴らしい写真だよイヴァンカ!あなたが参加したから、この交渉がこんなにずっと良くなったんだ!」

(Le Figaro社サイトmadame 2017年2月14日)