テロリズムを擁護したために6名が実刑懲役判決

北部では、判断能力に問題のある男性が4年の懲役となった。裁判所は「厳しく叩く」ことを望んだ。

法廷は、迅速に対応することを決断している。1月11日のシャルリ・エブド襲撃事件以来、6名の人物が実刑判決を受け、2名が仮拘禁を宣告されている。テロリズム撲滅規定を強化した2014年11月14日法によれば、テロリズムの擁護を表明すれば5年以下の懲役と7500ユーロ以下の罰金に相当する。オンラインの手段で擁護が行われれば、刑罰は9年の懲役と100,000ユーロに加料される。

この条文を実施するために、特別な部署が配備されている。それは、通達調整分析検証方針課Pharos : la Plateforme d'Haramonisation, d'Analyse, de Recoupement et d'Orientation des Signalementsで、これは内務省が管理し、インターネットにおける違法な内容もしくは挙動を当局に通報したいと考える人物がいれば、誰からの情報提供でも可能にするためのインターネットサイトである。ル・モンド紙によれば、内務大臣ベルナール・カズヌーヴは、今回の襲撃を擁護したSNSのメッセージ12600件が調査対象となったと警視総監に示している。

実刑判決を受けた6名

リール市
34歳男性は北部Douchy-les-Mines出身で、4年の懲役判決。
量刑期間については、彼の判断能力が不十分であること(?)を一部は示しているが、本紙がコンタクトを取った、ヴァランシアンヌの大審裁判所で副代理人となったクリストフ・ドゥラトルによれば、また一方には厳しく罰するべきという意向もあった。何しろ彼は警官たちに向かって、「アラー・アクバル。クアシみたいな奴らばかりになるんだぜ (?)。次はお前らだといいな。(略) お前らはテロリストにとって当然の報いだよ。」のようなことを叫んでいる。4年間の収獄に加えて、この30代男性は2年間の運転免許停止、3年間の市民権・家族法の停止を科される。「共和国の諸価値観を共有しなければ、その人物は次の選挙の投票日に投票を許されない可能性があるんです」とクリストフ・ドゥラトルは本紙に明言した。

トゥルーズ市
20歳から25歳の3名の男性のうち、2名が懲役10ヶ月の実刑、1名が懲役3ヶ月の実刑を即時出頭制度(?: Comparution immédiate )にて宣告された。彼らのうち1名は、トラム電車の中で「クアシ兄弟はまだまだ始まりだ、俺はあいつらと一緒にもっと殺さなければならないだろう」と叫んでいた。別の人物は、アフリカ訛りで「お前ら全員カラシニコフでやってやるぜ」とか「パリみたいにしてやるために警察署に行くんだ」とか言いたい放題だった。三人目は口論となって、「フランス人をやる、俺は親パレスチナだ、ジハードを起こしてカラシニコフでお前ら汚いユダヤ人を殺したい!」のようなことを叫んでいた。

トゥロン市
27歳の男性が、フェイスブックにジハージストの画像と、先週のパリの流血事件を擁護するコメントを上げたため、1年の懲役うち3ヶ月を実刑。「よくやった、ジャラバを着てください、自首はするな、マルセイユには他の幾人かの兄弟たちがいる。」

オルレアン市
オルレアンでは、1月8日に27歳の青年が、ショッピングセンターを横切る警官隊に向かって「カラシニコフ万歳!」と叫び、銃を乱射する真似をしながらダダダダッと口で言ったので、懲役6ヶ月の実刑判決。法廷で彼は、あの時は酔っていたといい、「ご覧のとおり今はもう正気でして、反省しています。」

仮拘禁の2名

ニース市
ニース軽犯罪裁判所は18歳男性を仮拘禁としている。特に、カンヌ駅の警官たちに向かって、「あいつらパリではよくやった、大預言者を侮辱しちゃいけない、お前らにカラシニコフをブチ込むぞ、イスラム教徒はフランス人をヤってやるんだ」のような罵声を浴びせたことが咎められた。

ストラスブール
1月12日、ストラスブール軽犯罪裁判所は、シャルリ・エブド紙襲撃を擁護するコメントをSNSに投稿したために召喚された青年の審理を延期したが、仮拘禁は継続すると決定した。30歳男性で既婚、2児の父親である被告は、地上に置かれた突撃銃の写真を、複数のコメントと手書きの「シリアからのキス、バイバイ・シャルリー」という文章とともに投稿した。過去にもこの国が経験してきた激昂した感情の流れに飲まれた状況で判決を受けたくない、という被告の希望に応えるために、軽犯罪法廷は、訴訟を1月27日まで延期した。検察は「犯罪のいかなる改ざんも避け」「次回の審理の場に彼の身柄を確保する」ためとして、仮拘禁の継続を要求した。捜査員たちは皆、投稿された画像に加えて、「兄弟たちよ、目覚めよ」とか「汝の妹や母を守るため、汝は持ち場につけ」などのような青年の様々なメッセージを見つけている。
(Libération紙 2015年1月13日)