京都: 容疑者の精神科的前歴

京都: 容疑者の精神科的前歴


アオバ・シンジは34名を殺害し自らも重度の火傷を負った

 

 

その経過で34名が亡くなった京都のアニメーションスタジオ、キョーアニ(KyoAni)の爆発から24時間が経過し、この事件における第1容疑者の人物像が明らかとなってきている。警察によれば、この41歳の男性はアオバ・シンジ。彼は精神的な問題を患っている。自らが起こした爆発によって重度の火傷を負い、彼は警察による監察のもとで入院となっている。まだ取り調べも受けておらず、形式的に告訴もされていない。


東京の北にある埼玉県の中学校を卒業後、市役所で、ついで郵便局で非常勤職員となった。2012年にはコンビニに刃物を持って押し入った後に、1995年に東京の地下鉄でサリンガスによるテロ攻撃を行ったオウム・シンリキョのメンバーだとも称して自首した。該当する人物は確認されなかった。彼は3年6ヶ月の懲役判決を受けている。


出所後、彼は更生保護施設で暮らし、ついで2016年からは埼玉県の小さなアパルトマンで暮らすが、そこでは、彼の夜間でもお構いなしの騒音のために、近隣住民たちと頻繁に諍いを起こしていた。国有放送んhkによれば、彼は精神的な問題を患っており、訪問介護師たちによる経過観察を受けていた。


大きなつつみ

爆発の前日と当日の朝に、キョーアニの所在地に近い公園で、ひとりの女子中学生が彼が大きな包みと一緒にいるのを見かけている。彼が使用したガソリン缶の包装紙が、さほど遠くないところで発見されている。この女子中学生は、彼が逃走を試みて警察に確保された時の服装から、彼だと分かった。


ヤフーニュースのサイトのコメントによれば、ヨコアマの大学の社会学者カワイ・ミコは、オウム真理教事件、隣人への憎悪の爆発もしくは2008年にアキアバラで突然起こった無差別殺人事件のような、無差別暴力事件の事例と比較すると、今回のキョーアニ社屋の爆発は特殊だと考えており、「犯人は、日本のこのタイプの事件で最もよく使用されるナイフを使わず、自らを危険にさらしてガソリンを使用している。彼の行為は、彼を行動に導いた心理過程や社会的な孤立に関して、問題を提起している。」

(Le Monde紙  2019年7月21日-22日)