性的合意の年齢は15歳とされるであろう

性的合意の年齢は15歳とされるであろう

専門家グループによるレポートは、Marléne SchiappaやAgnés Buzynと同じ意見に至った。



間もなく、成人と15歳以下の未成年との間の性交を伴うすべての性的関係は、暴力や脅迫や拘束や不意打ちがない場合であっても強姦であるとみなされることになるであろう。これは、小児の専門家、医師、司法職員などの7名の専門家によって構成されたグループが、3月5日に首相 エドワール・フィリップに提出したレポートで提案した内容である。

その概要は、男女平等担当副大臣Marléne Schiappaと厚生大臣Agnés Buzynによって最近行われた決議を支持することになり、彼女らはこの年齢制限が 、3月21日に提示される性的暴力に関する法案に記載されると言っている。「平等に関するツールドフランス の枠内で行われた市民からの意見聴取、および首相官邸に提出された専門家による報告の結論から、政府は15歳という年齢を採用することとした」と3月5日にシアパ女史はAFPに語った。

性犯罪の犠牲者となった未成年を擁護することについては、意見が分かれている。このテーマは、いずれも11歳の少女との性的関係の後で、強姦としての起訴を免れることとなった22歳と28歳の二人の男性による二つの異なる事件があり、そこから世論の議論を巻き起こした。これらの事件は終審していないが、しかし、その怒りの声は#metooや#balancetonporc運動によってその規模を増し、このため政府は、成人と未成年との間の性的関係について明白な禁止事項を確立すべく、ある年齢以下の性的行為に対する「推定無同意」を創設すると発表することとなった。

エマヌエル・マクロンは、すでに2017年11月からシアッパ氏と全く同様にその年齢上限として15歳との設定に賛同すると表明している。しかしながら、法務大臣ニコル・ベルベは、パリ共和国検事フランソワ・モランと全く同様に、これを13歳とすることに賛成だと常に言っている。さまざまな意見があることは、この問題の複雑さを示しており、それは同じ年齢でも一人一人が非常にまちまちな成熟度を示しうるのに、その様々な状況をどのようにすべて考慮に入れるのか。14歳の未成年と18歳の成人との同意のある関係を罰しなければならないのか。


新規の2つの犯罪
13-15歳という年齢層を取り巻く曖昧な要素を認めるならば、この専門家のグループは、性交を伴う性的行為および性的侵害の行為は、それがどのようなものであっても強姦として起訴に相当するとする年齢制限として15歳を採用することで、未成年を強度に擁護することに賛同すると表明する。このグループは、「その加害者は、犠牲者の年齢を知っていたもしくは無視することができなかったにも関わらず」とはっきりと言う。

このグループは、その使命として、「神経科学の知見」をその根拠としており、15歳までの青少年は、「性的なトラウマが脳の構造および機能に深刻な痕跡を引き起こすために、より強固な保護」を受けるべきであると確信していた。このような措置では、その当事者たちに罰せられるリスクがあることを知らしめるべく、「幅広い情報と教育実践のキャンペーン」が行われなければならない。

しかしながらこのグループは、シアパ氏によれば憲法における検閲の怖れがある推定無合意の段階を経由するのではなく、15歳の未成年に対する強姦および性的侵害の2つの犯罪を設立するよう推奨した。それぞれが15年間および5年間の懲役となる(さらに暴力、脅迫、拘束、不意打ちがあれば5年間の加重)。この報告書が政府の公式の立場を強固なものにするとしても、しかしながらそれが現在与党の国会議員の間にもある、施行が予定されているこの法の制定およびその厳格さの水準に関する議論を終わらせることはない。
(Le Monde紙 2018年03月7日)