エマ・ワトソン、最も愛された魔法遣い

エマ・ワトソン、最も愛された魔法遣い

ハリー・ポッター』でも、ハーマイオニー・グレンジャーはマセた魔法使いだった。イギリス人弁護士のカップルからパリで生まれた、とってもブリティッシュエマ・ワトソンが、数年あまりのうちに男女平等運動のポップなリーダーになっていたとしても、驚くことではない。世界的規模となった物語『ハリー・ポッター』でスクリーンに登場したときには、まだ10歳ぐらいだった彼女は、名高いブラウン大学の卒業証書を取得した。この3月で28歳になったこの女性は、アカデミー賞のセレモニーに、ハーヴェイ・ワインシュタインの犠牲者たちを支援する協会である『Time‘s Up』のタトゥーを前腕に入れて登場しているが、彼女はこの協会に百万ポンド(*約1億4千万円)の寄付をしている。インスタグラムでも彼女の影響力のスケールは大きく、彼女がインスピレーションを与えてくれると思えばその著作や著名人を抜擢することができる。彼女は2年前から、とても人気があって多くのティーンエイジャーがインスタグラムでフォローしているフェミニズムの読書クラブ「Our Shared Shelf」を運営していて、そのファンに向けて、世界中の首都の地下鉄に定期的に何百冊もの本をこっそりと仕込んでいる。ノーベル平和賞受賞者マララ・ユサフザイが「インスピレーションの源」と呼ぶエマ・ワトソンは、4年前からすでに国連大使を務めている。まもなく彼女は、グレタ・ガーウイグ監督によるルイザ・メイ・オルコットの有名な小説の映画化、「ドクターマーチの4人の娘」の1人になりますよ。
(L’Obs誌 No.2821-29/11/2018 特集「10人の重要なイギリス人」)