ソドムとグラスゴー

l’Obs誌セレクション

『MUNGO』 Douglas Stuart著 英語原著からChrles Bonnot訳

GLOBE出版 480p  24 Euros

 

★★★★2020年にPicador出版から刊行されるまで44の出版社から断られた彼の処女小説『Shuggie Bain』で、彼はセンセーションを巻き起こした。サッチャーの惨憺たる時代のおかげで壊滅した産業都市グラスゴーで生まれたDouglas Stuartは、危機的なこの都市の人間、失業者や薬物中毒者、あらゆる貧困者、愛されることのない人たちよりはましだったようだ。この作品は、あらゆる予想に反してブッカー賞を獲得し、世界中でミリオンセラーとなった。しかし、ディケンズの後継者にも匹敵するこの作家は、そうはいってもまたペダルから降りてしまったのではないか。ダグラス・スチュアートとは一発屋の作家ではなかったのか。前作と同じくバイオレントで見事なこの第二作目の小説によって、彼はそうではないことを示した。舞台は今回もグラスゴーで、失業が蔓延し、階級闘争や万引きがある。街で最も恵まれない地区では、ギャングが容赦ない闘争に明け暮れるのを警察もなかなか阻止できない。プロテスタント側のリーダーはハミッシュ。彼は凶暴で、神経質で、冷酷である。20歳にもならず父親となったハミッシュは、成り行きまかせの兄弟の長男である。シングルマザーのモー=マウが家を出て質屋と同棲してしまったので、妹のジョディが独立していきそうなら、その下のムンゴ(彼の名前はこの都市の守護聖である)は15歳で自分で何とかしていかなければならない。ハンサムで(でもチック症で見栄えが悪くて悩んでいる)、子羊のように優しいムンゴは、この街の狂乱から離れて自分で作った鳩小屋のような建物で生活するカトリックの青年、ジェームスと知り合う。モー=マウは彼をヘテロセクシュアルの道に戻したいと考えており、彼を社会勉強研修(*?: stage de déniaisèrent)に出したが、その同行者2人はロモンド湖沿岸での漁のパーティーで犠牲者を犯した再犯者だった。ホラー映画の展開になっていく一方、ダグラス・スチュアートは、最終的にBhoystonとBilliesのカトリックプロテスタント対決となるまで盛り上げる。息をのむようなダークな一大フレスコ画であるこの『Mungo』は、おぞましい夜、息苦しい空気、毒々しく美しいグラスゴーと彼らの市外区の魅惑的な探索である。その街路で、この本で、会話は投げられたレンガのように砕け散り、登場人物たちは生身を与えられたと思えるほど生き生きとしている。

(l’Obs誌no.3043 2023年2月2日)