女性差別者からのお約束なイメージに別れを告げるマンガ

女性差別者からのお約束なイメージに別れを告げるマンガ


ニツポンと海外における女性の人権のための運動に呼応して、性差によるステレオタイプを打ち壊している女性が、明らかにニツポンで成功をおさめている。

 


可愛くて従順であるべしというニツポン女性のお約束のイメージを、一本のマンガが打ち破ることができるだろうか。マキノ・アオイの『さよならミニスカート』(仏訳未)は、制服のスカートをはくことをやめた1人の女子高生の日々の物語である。2018年8月から月1で発表されているこのシリーズは、若い青少年層だけではなく、大人の女性たちからも大きな成功を収めている。


このマンガは、アイドル歌手でもあってあまり一般的とはいえない女子高生、ニナの物語である。1人のファンから切りつけられてキャリアがダメになり、彼女はもうパンツしかはかないと決意した。ニツポンの女性が縛られているお約束に、ある意味で打ち勝ったのだ。若い女の子たちが受けるセクハラについて触れるために、この物語はいくつかの実例を取り入れている。可愛くて従順に見えるよう若い女の子たちに強いる社会的な圧力のもとで、犠牲者たちはしばしば口を閉ざしている。


「このマンガは女性らしさは全く否定していません」、これは何よりも女の子たちが自分らしくあること、自分がやりたいことをすることを応援しているのだ、とマイニシ・シムブンは書いている。ポップカルチャーと性差の問題を専門とするタナカ・ソーコは「この作品の成功はしっかり理解できるものだ」としており、それは#Metoo運動や、ニツポン社会でも次第に強まっている男尊女卑的女性差別に対する拒絶に応えているからである。
(Courrier international誌サイト 2019年1月23日)