カール・ラガーフェルドが彼の猫 シュペットを相続人に指名していた

カール・ラガーフェルドが彼の猫 シュペットを相続人に指名していた

 

著名なモードデザイナー、カール・ラガーフェルドが2019年2月19日に85歳で亡くなった。スターとなった彼のペット、シュペットと全く同様に、これでモードの世界も遺された孤児となってしまった。

 

「彼女はたまらないんだ」、2015年2月24日のマーク=オリヴィエ・フォーギールの「Le Divan」の放映スタジオで、カイザーはこうコメントした。この長毛種のネコが彼の生活に占める位置について司会者から尋ねられ、彼はこう説明している。「彼女にはちょっとした自分の資産があって、相続人なんだ。私にもしものことでもあっても、彼女の世話をしてくれる人は困窮することはないだろう。彼女が作った広告では、自分はお金を受け取らず、わざわざそれを彼女のためのものとしている。シュペットはリッチな娘だよ。」

 

シャネルの店舗を象徴するこのデザイナーは、先頃にはシュペットをまさに公式な相続人に指名したことを確認している。格別に。「安心して、みんなにも十分あるんだから」と、2018年4月10日に発刊された雑誌Numeroのインタビューの中で彼はふざけている。そして、それが何の動物であってもフランスでは遺贈することは禁止されていることを記者が持ち出すと、カール・ラガーフェルドはこう答える。「それはラッキーだ、私はフランス人ではない。」

 

2011年にモデルのバプティスト・ジャビコーニが彼女を彼のところに数日間預けてから彼の家の子となり、シュペットはカール・ラガーフェルドのミューズとなった。このネコのおかげで、このデザイナーは2013年からカプセルコレクションをいくつか考案している。多くの広告キャンペーンの黒幕で、フォロワー数10万人を超えるインスタグラムのアカウントのヘッダーでもあるこのネコは、2014年だけでも300万ユーロを稼いでいる。

 

「彼女は私の世界の中心だよ。一種のグレタ・ガルボ。彼女の動き方は、ずっと記憶に残っている。彼女はその物腰の優美さでインスピレーションを与えるんだ」、カール・ラガーフェルドは、今日みなし子となってしまったこの動物に関してこう言っている。

(Huffingtonpost サイト 2019年2月19日)