エウロプ・アンから辞職を余儀なくされたニコラ・カントルー

エウロプ・アンから辞職を余儀なくされたニコラ・カントルー


最近このラジオ局のものまね職人は、Lagardèreグループの新たな筆頭株主でこの放送局の所有者である、ヴァンサン・ボローレに対して批判的な態度を示していた。

 

 

エウロプ・アンは、同局を象徴するユモリストであるニコラ・カントルーを解雇すると決断した。彼はこの民間ラジオ局で2005年から朝の番組を持ち、Lagardèreグループの株主のトップでありこの放送局の所有者であるVincent Bolloréに対して、最近非常に批判的な態度を示していたと、7月22日に彼のプロデューサーであるジャン=マルク・ドュモンが発表した。


このプロデューサーのツイッターアカウントに公開された文章には、「我々は、エウロプ・アンの最後となる「Revue de presque」が7月2日で終了したことを知らなかった」と、あり、そのメッセージには「ニコラ・カントルーとエウロプ・アンは終わった。」「2005年から誇りとしていたこのすばらしい定時放送を再開することはもうないとも知らされて、とても悲しくなった」と彼は言う。


「だから我々はエウロプ・アンを辞めた、それは我々がとても自由で幸福だった私たちの家だった」と、説明する。「16年間にわたって(16年!)、私たちは第1級の情報メディアにシニカルなモノマネを借りるという特権を理解していました。」


このものまね職人の「La Revue de presque」というレギュラー番組のあるスタッフは、「我々がいないとリスナーたちは寂しく思うでしょう。我々が多くを共有してきた全てのスタッフは、我々がいないと寂しく思うでしょう。我々はエウロプ・アンがその歴史を失うことに耐えられない。」このラジオ局は、この2つのメディアの主要な株主であるヴァンサン・ボローレの影響下にあるCNewsに接近することを運命付けられていて、この文章はこのラジオ局への強い懸念に言及して結論する。


このユマニストの契約を破棄する形態について議論が始まるだろう、それは年間100万ユーロの契約で、2020年まで延長されている。


退職が相次ぐ

このラジオ局の内部には6月に突発した歴史的な5日間のストライキ以来の問題があり、ニコラ・カントルーの受けた仕打ちは、社内やその外部でもこの問題を掻き立てた。このストライキは、あるレポーターの解雇と、報道テレビ系列Canal+グループに接近するままにこのラジオ局を「言論メディア」に変えようとすることへの懸念を理由としている。


この局のショーウインドウでもあるこのものまね職人は、ストライキをすることではなく、辛辣なレギュラー放送によってこの活動を支持した。今シーズンの最後となったニュースに対して、彼はエウロプ・アンの名前をCNews Radioに変え、「ブルターニュの偉大な隊長」ボローレとからかった。パトリック・コーエン、パスカル・クラーク、アンヌ・ルマノフ、ベルトラン・シャムロワ、マチウ・ベイヤール、エミール・マゾワイエ、ウェンディ・ブシャール... 先週、同局の内部では同意もしくは強制による退職が大量に行われ、そのうち数名の声はCNewsのスタッフに替わるであろう。エウロプ・アンとこの放送局系列は、9月からは共通の放送を実施するであろう。

(Le Monde/ AFPサイト2021年7月23日)