2017-01-01から1年間の記事一覧

デスパレートなアベ

アベ政権が、報道の口を封じ、第二次大戦中の日本軍の不祥事を抹消しているとして告発された。 言論の自由の促進と擁護に関する国連特別報告者、デヴィッド・ケイが、日本における報道の自由と現下の歴史改竄に関して、決定的となる告発をした。ケイは国連人…

共和国大統領就任演説

国民の皆様御承知のとおり、先の5月7日、フランス国民は征服者の希望とその精神を選びとりました。全世界が我々の大統領選を見ていました。フランス人は虚しく過去に閉じこもるのかどうか、グローバル市場とは縁を切り、歴史の舞台から引き下がり、民主主義…

政治の迷路

エナルクで事業銀行家となったエマヌエル・マクロンは、2011年春にEsprit誌にある文章を公開している。そこで彼は、複雑な世界における政治的な行為の理論を展開している。それをここにたっぷりと引用した。 2012年フランス大統領選の準備が数ヶ月前から始ま…

エドワール・フィリップについて知るべき10の事項

小さなジュペ、ボクサー、小説家... エドワール・フィリップについて知るべき10の事項 ル・アーヴル市の国民議会議員兼市長の共和党員で、アランジュペの側近が、エマヌエル・マクロンの任期における最初の組閣を任された。 彼の名前は、この数日間、最有力…

「マクロンとは、緊急かつ不可避な例外的状況なのです」

フランス大統領選 エッセイスト ジャック・アタリはエマヌエル・マクロンを支持している。このフランスの知性が、この国の状況や「明日はもっと良い状況になりうる」と考える一つのフランスの希望について分析する。 ジャック・アタリ(73歳)は、経済学者、文…

閉じた世界 対 開かれた社会

エッセイスト ガスパール・ケニッヒは大統領選第二回投票の最終候補者の間にある対立は、経済の領域を超えるものだと考えている。エマヌエル・マクロンは個人を、マリーヌ・ル・ペンは民族をその対象としている。 著しく混乱した今回の選挙戦について、最終…

鬱憤が爆発するリスク

ル・モンド 社説 : この4月23日に行われた大統領選第一回投票が引き起こした政治情勢の大変動には、相反する二つの様相の特徴が組み合わされている。つまり予測可能でありかつ確実で、待望されながら予想外であるという特徴である。それは、この選挙期間中に…

新たな壁について

新たな壁について スラヴォイ・シジェクグローバル資本主義は、そこからは社会政治的な秩序は生まれ得ないということ(なおかつ、それが必要であるということ)に問題がある。つまり、グローバル市場経済は、地球という惑星規模での選挙制度が必要となるような…

トランプとキム・ジョンウンがエスカレートするリスク

日本と韓国が、進行しつつあるアメリカと北朝鮮の衝突を懸念している。 朝鮮半島沿岸への空母カール・ヴィンソンを主力とした1艦隊の派遣は、韓国と日本に不安を巻き起こしている。4月15日は北朝鮮人民共和国の創始者キム・イルスンの生誕祭であり、その日に…

「政治では、嘘よりも失敗の方が罪が深い」

アンドレ・コント=スポンヴィル:「政治では、嘘よりも失敗の方が罪が深い」 ル・モンド紙との対談において、哲学者であり、倫理とモラルに関する作品の著者は、今回の大統領選を散々なものにした、嘘、裏切りと出任せについて、あらためて説く。 1952年に生…

日本が反自由主義(illibéralisme)と馴れ合うとき

「アベ内閣の反自由主義の政策は、憲法に記された自由を損ない、歴史修正主義を助長しようとしています。」(政治学者 中野晃一) アメリカとヨーロッパの民主主義が危機的状況にあることの徴候であるポピュリズムは、日本ではみられないように思われる。日本…

日本にて、難しいフクシマの復興

日本にて、難しいフクシマの復興原子力災害から6年がたったが、原子力発電所の解体現場は、その経費、その危険さ、その複雑さのために途方もないままである。 2011年3月11日に、地震と津波によって損傷を受けた福島原発の4基の原子炉の解体は、その経費と危…

理性の狡智

理性の狡智 ミシェル・オンフレこの哲学者によれば、アメリカの大統領は「メンタリティーががさつな粗暴者」であって、結局は資本が彼に割り当てた役割を演じるのである。 ヘーゲルであれば、トランプの合衆国大統領当選が、理性の狡智に関する彼のテーゼの…

日本では、国家主義の財団への便宜でアベ・シンゾーが告発された

大坂近郊の神道系小学校のプロジェクトが論争を招いている。 国家主義の流れと、不適切な便宜とがもつれた合った事件が、日本の首相 アベ・シンゾーを巻き混んでいる。この論争は、ミズホノクニキネンという小学校に関するもので、これは4月1日に大坂の隣の…

大統領の椅子に座ったイヴァンカ・トランプの一枚の写真がネット界を揺り動かす

イヴァンカ・トランプが、北アメリカで最も強力な男二人、ドナルド・トランプとジャスティン・トルドーを伴って、合衆国女性大統領を気取った。 イヴァンカ・トランプは、自分がその父親 ドナルド・トランプのポストにいると考えていたのであろうか。カナダ…

アメリカ訪問中のアベ・シンゾーを、ゴルフとトークが安心させる

日本国首相は、中国の野望に対してアメリカの支援を取り付けた。 2015年6月16日に共和党指名へ立候補した際の声明において、ドナルド・トランプは日本に3回も触れ、アメリカとの経済関係を利用していると非難した。次いで選挙戦においても、日本が両国を結ぶ…

トランプに対して、権力に対抗するために不可欠なこと

社説。ドナルド・トランプが内輪で反移民大統領令を起草したと判れば、ぞっとする。 ル・モンド社 社説。 ロナルド・レーガンが、二期にわたる大統領任期を終了するにあたって1988年に行ったスピーチの中で、彼は合衆国を自由主義社会の灯台になぞらえ、「丘…

社説 ドナルド・トランプ、タブラ・ラサの大統領

ルモンド社説。2016年7月にひとたび共和党の指名を勝ち取るや、我々は偶像破壊者、道化者であり扇動者の大統領候補者、ドナルド・トランプが、さらに慎重で責任のある選挙運動をリードしていることを信じようとした(?)。それは全く違った。我々はそこで、次…

アメリカ: トランプが署名した人工妊娠中絶に反対する措置: 余計な写真

1月23日、アメリカの新大統領は、妊娠中絶を扶助している国際的NGOに対して、融資を止めるという法律を復活させる大統領令に署名した。今回の署名を不滅のものとするこの写真は、「古傷を刃物でかき回すようなものだ」とMicは指摘する。アメリカで約200万人…

グローバル化のせいで途方にくれた左翼

右翼は、エリートのポリティカルコレクトネスを批判し、左翼から文化的な支配権を奪った。それゆえ、進歩主義者たちはその概念的な手段を換えなければならない。「Esprit」誌編集部長アントワーヌ・ガラポンによる世界は変わるのである。世界は、新たな産業…

私たちの平等という政治方針を作り直さなければならない

一人一人の国民、特に最も恵まれない人々を考慮するために、全ての政府がしっかりと考えるべきことの核心には、平等という政治方針がなければならない。もう難民問題は、技術的な調整ではすみません。ヨーロッパは、ドイツとは違ってこの地域に軍事介入して…

Post-véritéな社会のリスク

社説。2016年には、複数の人物がでっち上げた虚偽を故意に発表した。これは、メディアにとって、政治的な人物にとって、そしてテクノロジー企業にとっての試練である。 ル・モンド社 社説 : 非常に尊敬されるべきオクスフォードの辞書は、2016年の言葉として…

Bloc identitaire

Bloc identitaire-ヨーロッパ社会運動(BI)とは、2003年4月6日に設立されたフランスの政治運動である。これは、「identitaire」と称する動向を構成する要素の一つであり、2000年にUnité radicaleが内務省による解体を受けたことによって登場した。この運動の…